症状に応じて骨を切る
外科手術が必要な場合も
顎変形症(がくへんけいしょう)とは、顎や顔面の変形、噛み合わせに異常が見られる状態をいいます。上顎や下顎の大きさ、形に異常が見られ、それが原因でうまく物が噛めない「咬合不正」、顔面が変形するこの症状の原因は遺伝的なもの、幼少期の指しゃぶりの習慣などといわれていますが、実際のところ原因は不明です。
主な顎変形症は、前歯が噛み合わない「開咬症」、下顎骨が突き出た「下顎前突症」、上顎骨が突き出た「上顎前突症」、下顎骨が小さい「小下顎症」、などがあり、特有の咬合不正と顔面変形が見られます。
顎の成長に起因する顎変形症は、顎が成長する思春期に症状が明らかになるケースが多く、噛み合わせと顔貌を改善する治療を行う必要があります。歯の矯正だけでなく、顎骨の骨格に要因がある場合は、顎の骨を切る外科手術が必要になることもあります。この外科手術を併用した外科矯正は、高度先進医療を行う大学病院かそこで臨床経験をつんだ医師がいる一部の矯正歯科医院でしか行えません。
長年大学病院で治療に携わってきた当院の院長も、この外科矯正を行っております。ほかの歯科医院で治療を断られた方、顎変形症の疑いがある方はぜひ当院にご相談ください。当院は津市でも限られた指定自立支援医療機関に認定されており、顎変形症治療に関して、健康保険を利用した矯正治療を行うことができます。
この顎変形症の治療は噛み合わせの問題を解決するだけでなく、唇を楽に閉じることができる上、顔の形も改善できます。顎関節に痛みがあった方はその痛みが和らぎ、人によっては呼吸の改善、肩こりや腰痛の解消にもつながります。「もしかしたら?」と思われる方は、ぜひ当院にお問合せください。