「かかりつけの歯医者さんなら矯正もできるはず」 「矯正やっている歯医者さんが近所にあったからそこへ行こう」 「ネットで安いところを見つけたら、あそこへ行こう」 そんな気軽な考えで矯正歯科を選ぼうとしていませんか? もしそうであれば、私に3分だけお時間をください。
現在の日本の制度では、特に矯正専門の勉強をしなくても、歯科医師の資格を持っていれば、誰でも矯正の看板を掲げられるのです。 つまり、「矯正歯科」を標榜している医院でも、知識や技術、症例経験数に大きな差があるのです。
顎変形症などの一部の症例を除き、矯正歯科は保険が適応されません。そのため、自由診療と言う扱いとなり、治療費の設定は医院の裁量にゆだねられます。つまり、ドクターの技術や方針、矯正の装置や種類、地域の相場などによって治療費が大なり小なり異なるのです。
かかりつけの歯医者など、一般歯科で矯正歯科も標榜している医院の多くは、矯正専門医院などから非常勤で医師を派遣してもらっている所が多いです。つまり、装置が外れてしまった際の緊急時の対応や、トラブルが起きた際の責任の所在が不明確になりやすいという問題を抱えているのです。